Vol.43 「晴れ女」の葵祭 04.5.15訪問/5.20掲載
 5月15日の恒例行事・葵祭を見に、京都御所に行ってきました。
 京都三大祭の一つ。平安装束の511人の大行列が、京都御所を出発。下鴨神社を通り、上賀茂神社までの約8kmを歩きます。今年は沿道に10万人以上集まりました。


 起源は古墳時代。欽明天皇の頃に凶作が続き、下鴨、上賀茂神社に勅使を送り、豊作を祈ったそうです。

 しかし、この時期は梅雨の走り。昨年・一昨年は雨で、下鴨神社までしかできませんでした。
 今年も2日前までの予報は雨……。ところが一転、五月晴れとなりました。今年新調した装束も、太陽光に照らされ、柄がよく見えます。
 実は私は「晴れ女」。私の行くところ太陽あり!と、都合のいいことを思いながら観覧席(2000円)に行きました。

 特に印象に残っているのは、全員が頭につけた葵の葉。葵祭の名前の由来で、周囲の新緑とぴったり合っていました。牛がのんびり牽く牛車は、平安朝の乗用車。藤の花が飾られ、軽やかに左右に揺れます。でも実際は、アルバイトの人たちが後ろから押していました。クライマックスは、祭りのヒロイン斎王代。公募で選ばれた女性が、神社に奉仕した内親王の斎王を演じます。
 葵祭は、勅使がお供え物を届ける儀式のため、派手なパフォーマンスはなく、そろりそろりと歩くだけ。でも、花咲き乱れるこの季節にぴったりの色鮮やかな祭りでした。
写真上から)京都御所とみとー/葵祭の牛車/斎王代/風流傘