Vol.16 下鴨神社、蹴鞠でゴー 04.1.4訪問/1.11掲載
 京都の下鴨神社(賀茂御祖(かもみおや)神社 )で「蹴鞠(けまり)始め」がありました。私は1時間前に到着したのですが、会場の周りはすでにすごい人だかりで、身動きがとれないほどでした。

 蹴鞠は1400年前に中国から朝鮮半島を経て日本に伝わりましたが、当時の形を残しているのは日本だけ。15m四方の鞠庭
(まりば)で行われます。灰色の雲の間から、日の光が差し込み始めた頃、烏帽子(えぼし)をかぶり、赤・青・黄・緑・紫といった平安時代の貴族の装束をまとった鞠足(まりあし)と呼ばれる競技者たちが十数人、入場してきました。
 
メインでボールを蹴る4人、それを補佐する4人の計8人が鞠庭に入り、いよいよ競技のスタートです!
 「アリ」「ヤア」「オウ」と声を掛け合いながら、鞠を蹴り上げます。蹴鞠は、得点を競うものではなく、あくまでも遊びとして、また神事として行わます。サッカーのように激しい動きはありませんが、平安装束で鞠遊びをする様子は、優雅の一言! 全員の目がボールの行方に注目し、長く続いた後に、ミスがでると、競技者からは笑みがもれ、観客からは「あーっ」という感嘆の声がでました。何より、この蹴鞠に興じる私自身も、優雅な気分になりました。

 この後、鴨川をさかのぼり、上賀茂神社でも初詣。拝殿前の「立砂
(たてすな)」が目を引く歴史ある社の前で、「今年も良い年でありますように」と手を合わせました。
 こうして、私の2004年がキックオフとなりました。
写真(上から)下鴨神社の蹴鞠/みとーと下鴨神社/上賀茂神社の立砂