Vol.51 祭りの王者! 祇園祭 04.7.17訪問/7.21掲載
 京都三大祭の中で最も豪華絢爛な祭り、祇園祭が開かれています。八坂神社の祭礼で、17日はそのクライマックス、山鉾巡行でした。
 
 「コンチキチン」のお囃子とともに、32基の山鉾が、王者の風格を漂わせ、オフィス街の四条通をゆったりと練り歩きます。向こうからやって来る山鉾は、金色と赤を基調にした豪華な織物が光り輝いています。織物のテーマは様々で、龍や鳳凰から、唐草文様のペルシャ絨毯、ギリシャ神話のトロイの一場面まで、実に国際色豊か! 山鉾を曳く男性の中には外国人もいました。そうかと思えば、女性は見当たらず、いまだに祭りといえば男、なのでしょうか。
 
 さて、3000円の有料観覧席(5列)は満席。私は、発売翌日に買ったのに、席は最後列。山鉾が来るたび、皆が一斉に立ち上がるので、下の方はよく見えません。
 さらに、32基すべてをみるには忍耐も必要です。途中の交差点で車の往来を調整するので、何度も後続の山鉾が止まっていました。1基目から1時間たつと、空席が目立ち始め、道路を渡ったり、道路の真ん中で記念写真を撮ったりする人も。最後の1基が通りすぎたのは2時間後でした。車社会で伝統の祭りを行う弊害か、それとも、これが京都時間?
 日が暮れて涼しくなった頃、八坂神社では、金ぴか神輿の巡行が始まり、神社の前は人が埋め尽くしていました。まだまだ祭りの熱気は続いていました。
写真左:上から)祇園祭の山鉾の一つ「月鉾」/山鉾の男たち/イスラム風のタペストリー
(右)山鉾と日よけ帽子姿のみとー