■□■2004年の桜■□■

◆すっかり「桜焼け」
 
今年の春は暖かかったので、例年より数日早い開花となりました。3月下旬、奈良公園・氷室神社のシダレザクラが見ごろを迎えてから、京都・仁和寺の御室桜まで、約3週間。取材した桜は、全部で30カ所にのぼりました。晴天の日が多く、ほぼ毎日取材したので、顔は真っ黒に日焼けしてしまいました。これって、桜焼け

◆どこも特色豊か
 それぞれの名所の特徴ですが、奈良は吉野山をはじめ、石舞台や郡山城などバラエティに富んだラインナップ。種類はソメイヨシノやヤマザクラが多く、のどかな自然の雰囲気を感じます。京都は都市部に寺が多いせいで、丹精込めて育てられた枝垂桜や手入れの行き届いた庭が多く、芸術的で上品な印象です。ちなみに、大阪は都市型の公園が主で、各地の特色がよく表れていました。


◆「7分」が見頃
 取材をする際に気づいたことは、インターネットや駅の開花情報などで「7分咲き」と表示された頃が一番の見ごろです。「満開」となっていても、一部散っていることが多かったです。これは、桜の開花時期が短いためで、つい3日前は3分咲きだったのに、と思ってみても、すぐに桜の花は開き、散るのも早いので、こまめなチェックが必要です。

◆古都輝く季節
 古都には桜の名所が実に多く、いかに日本人が桜を愛してきたか、というのがよく分かりました。もちろん、私もその中の一人。景色だけではなく、人の心も優しいピンクに彩ってくれる桜の魅力を堪能しました。忙しいサクコレ取材を終えて、今はほっとしていますが、訪れた所一つ一つの桜の景色は、心に残っています。春は、一年中で一番古都が輝く季節です。

<私が好きな桜 ベスト3 in 2004>
第1位 平安神宮のシダレザクラ
 空を覆うようなシダレザクラの天蓋は優美です。
 その美しさにうっとりしながら、桜の下を歩きました。
第2位 姫路城の桜
 桜といえばお城。桜に彩られた姫路城は日本が誇る最高傑作。
 ぜひともここでお花見をしてみた〜い!これまた最高の贅沢!
第3位 吉野山の桜
 桜色に染まった景色は絵本の中の世界で、夢見心地。
 今年は、見頃を過ぎていたので、満開に訪れれば、1位かも・・・

「サクコレ」トップに戻るには題字をクリックしてください。