Vol.84 四、五、六波羅蜜寺 05.2.27訪問/3.14掲載
 じーんと体の中に染み入る寒さ。京の冬の寒さは噂通りです。愛媛育ちの私としては、一日中コタツに入っていたいのですが・・・今日は「数字の旅」に出かけました。
 
 「四条」。駅から外に出ると、小雪がちらついていました。まずは、そば店「松葉」へ。ここは京都名物にしんそば発祥の店です。にしんは、かつて海から遠い京都で大切なタンパク源でした。身がしまったほどよい味で、お腹はぽかぽか。元気が出てきました。
 「五条大橋」。牛若丸と弁慶が出会った有名な所です。しかし、現在では車の往来の激しい国道1号線になってしまい、分離帯に2人のモニュメントがあるだけです。当時の橋は、北隣の松原橋にあったそうですが、こちらもコンクリートの橋で、少しもドラマチックではありません。

  「六波羅蜜寺」。この辺りは、かつて平家一門のお屋敷が5200以上も並んだ所です。寺の宝物館には、平清盛像(重文)があり、義経ブームでひっきりなしに観光客が訪れます。でも、私が一番見たかったのは、寺の開祖、空也上人の立像(重文)です。清貧な姿ですが、何といっても特徴的なのは、口から流れでた6体の阿弥陀如来。これは「南無阿弥陀仏」の6文字を表します。ひたすらに念仏を唱えた空也上人のゆるぎない思いが、この姿として表され、見ている私も力が入りました。

 京都には、数字の地名がいっぱいあります。二条城、八坂神社、三千院・・・。次の7は・・・と思ったら、もう辺りは暗くなっていました。
写真(上から)六波羅蜜寺の本堂とみとー/「松葉」のにしんそば
/五条大橋のモニュメント/空也上人像(寺の案内板より)