Vol.34 桜の聖地、吉野山
「さくらの名所100選」                 04.4.11訪問/4.15掲載
 日本一の桜の名所、吉野山に行きました。土日はマイカー規制なので、バスを2度使ったのですが、上千本まであがるバスは、朝8時半にもかかわらず、乗るのに30分待ち。吉野の桜は大人気です。

 吉野山は、下・中・上・奥千本の四つの地域に分かれていて、標高の低い下千本から順に満開になります。今年の開花は例年より5日ほど早く、今日は中千本が見頃。広い吉野山を見るために、上千本からハイキングコースを下りながら景色を楽しみました。おいしい空気、鶯の声も透き通るように聞こえました。

 展望台からは吉野の谷が一望できます。時期が少し遅かったので全面ピンクではありませんが、緑の山の画用紙に赤茶・赤紫・薄いピンク・黄緑・・・と様々な色を点々と置いていったような景色。まるで絵本の世界に入り込んだみたいです。メインの桜は若葉と一緒に花が咲くタイプのシロヤマザクラ。それでいろいろな色が出るのでしょう。
 吉野山では、尾根づたいにお堂や店が並んでいます。たどっていくと、吉野の中心・金峯山寺に到着です。この寺は修験道の聖地。本尊の蔵王権現のご神木が、桜なのです。山伏たちが大護摩をたき、桜満開を祝っていました。日本人の心まで彩ってくれる桜の里は、今年、世界遺産に登録される予定です。

 吉野に行く前に、大宇陀町のシダレザクラ「又兵衛桜」を訪ねました。朝7時なのに、すでに桜の周りには多くのカメラマンが陣取ってました。この桜は、NHK大河ドラマ「徳川三代」のオープニングに使われて有名になったそうです。背景に桃の木が並び、朝日に照らされて、宝塚のトップスターのようでした
写真(上から)吉野山の下千本とみとー/金峯山寺と山伏の大護摩/又兵衛桜