Vol.27 奈良公園 桜マジック
「さくらの名所100選」                04.3.28,31訪問/4.1掲載
 古都は桜の季節を迎えました。奈良公園の周辺は、県内のトップを切って、桜が満開です。池にお堂が浮かぶ浮見堂や、東大寺の大仏殿、二月堂など、すっかり春の装いです。桜の木の下では、鹿もお花見をしていました。これも、奈良公園ならではの一コマです。

 中でも特に私が気に入っているのは、氷室神社のシダレザクラです。神社は小さいのであまり知られていませんが、桜はとても優雅で、一目見たら誰でも感嘆の声をあげるほど。地面近くまで伸びた枝に花をたくさんつけて、まるで滝のようです。時折吹く風にゆったりと揺られます。普段は地味な神社なのに、この時期だけは主役です。これが、桜マジックなのでしょう! 私も魔法にかかり、3回も訪れました。来るたびに、花が増え、ボリュームを増す様子がよく分かります。

 桜ウオッチングの後は、ちょうど氷室神社の裏側にある、名勝庭園・依水園
(いすいえん)に行きました。二つの回遊式庭園があるのが特徴です。一つは、手前の池と茅葺の邸宅との調和が美しい前園。もう一つは、東大寺南大門、若草山、春日山などの借景が見事な後園です。
 すぐそばの奈良公園は人があふれていたのに、ここは少なく、水の流れる音を聞きながらゆったりと過ごすことができます。奈良公園を歩き回って疲れたら、ここに来て、ピンクに染まった山々を眺めながらくつろぐのもいいものですよ。
 さて、これから、桜の特別ページを新たに作り、さらに多くの写真を公開いたします。タイトルは「桜咲くコレクション」略して「サクコレ」です。ぜひ、ご覧ください!!
写真(上から)氷室神社のシダレザクラとみとー/奈良公園の鹿
/依水園の後園。奥は東大寺南大門