Vol.24 北野天満宮 梅に願いを
04.3.10掲載
 京都一の梅の名所、北野天満宮では、今まさに、梅が花盛りです。境内には50種類2000本の梅があり、白梅・紅梅はもちろん、薄いピンクや目の覚めるような鮮やかなピンクなど、色とりどりで、種類も一重、八重、枝垂れ梅と、実に様々。まるで、梅の品評会です。しかも、境内は梅のさわやかな香りで満たされています。
 2月半ばに来た時は、早咲きの梅がちらほら花をつけただけでした。でも、今日は見渡す所すべてに梅があり、とてもにぎやか。桜に負けないほど華があり、暖かな陽気と重なって、心うきうき、足取り軽やか、一足早い春を満喫しました。

 
 もう一つ、ここに来た目的があります。北野天満宮といえば、ご存知、学問の神様・菅原道真公。今年3度目の国家試験・通訳ガイド試験に挑戦する私にとっては、とても大事な場所なのです。
 境内にある牛の像の頭をなで、さらに、本堂の前にできた30人ほどの列に並び、鈴を大きく鳴らして願いを込めて手を合わせました。「三度目の正直!今年こそは合格しますように!!」

 帰りは、西陣を散策しました。所々に町屋が残り、通りを歩いていると、カシャカシャ・・・という軽快な機織の音が聞こえてきます。付近の看板を見ると、織物屋さんがあちこちにありました。西陣織会館では、西陣織の実演もしています。昔ながらの方法で一本一本丁寧に織り上げられていく様子は、まさに芸術! 私が質問すると、作業の手を休めて、特徴について詳しく説明してくれました。織りあがるスピードはゆっくりですが、少しもあきることはありません。ここにも、心休まる「スローライフ」を感じました。
写真(上から)北野天満宮の牛の像とみとー/梅が満開の天満宮/西陣織会館の職人