Travel History
トンガリロ・クロッシングの急坂にて(実際は笑えぬほどきつい)
1.28 FRI 晴のち曇
 今日は移動日。マウント・クックからクライストチャーチへ、途中、「善き羊飼いの教会」のあるテカポに立ち寄り、絵画のような光景を味わう。ところが午後から空は急に雲で覆われ、クライストチャーチは肌寒い。町の中心の大聖堂はヨーロッパとは比べてはいけないが、これまで自然ばかりだったので、NZの都会の一面も感じられた。夕食は「Strawberry Fare」。美味で、特にデザートは出色。しかし、ここにきて、またみとーの体調が悪化。トンガリロ・クロッシングに備え、早めに寝る。
クライストチャーチの大聖堂にて
1.29 SAT 曇のち快晴
南島とお別れ、ニュージーランド航空で北島のロトルアへ。正午に到着したが、ここで今度はじょびにハプニング。28日までの旅を記録したメモ帳をなくしてしまったのだ。1時間の捜索もむなしく、起床時間から走行距離まですべての記録が消えてしまった…。気を取り直し、ロトルアはマオリと温泉の町。今でもマオリが暮らす村を訪ね、郊外のワイオタプ・サーマル・ワンダーランドへ。ここはさながら「NZ版地獄巡り」だが、規模も美しさもこちらが上。タウポ近郊の豪快な滝、フカ・フォールに寄った後、トンガリロ国立公園に到着。今回の旅の贅沢、シャトー・ホテルに宿泊。みとーの体調も、前夜の休息でよくなってきた。
 
1.30 SUN 快晴
トンガリロ国立公園。いよいよ今回の旅のハイライト、トンガリロ・クロッシングに挑戦だ。17km、8時間の行程を歩く。バスでスタート地点のマンガテポポに到着。朝8時40分にトレッキングに出発! 最初は草地の間、なだらかな道が続く。1時間半行くと突然急坂が現れる(上の写真)。一気に300m上るのだが、これがとてもきつい。1時間近くかかってやっと登り切ると、そこは月面のような世界。富士山のように均整の取れたマウント・ナウルホエがそびえ、噴煙を上げるレッド・クレーター、さらに最高地点(1820m)に立つと、青緑の美しいエメラルド湖群がみえる。少し行ったところで標識(その数は非常に少ない)を見ると、「ゴールまで4時間」との表記。びっくり。ペース配分は考えていて、あと3時間でゴールと思っていた。いま午後1時半。ゴールのバスの出発時間は5時半だ。焦る。急ぎ足で後半の下り坂を進むが、次の地点は標識で「2時間」とあったのに、1時間ちょっとで着くことができた。多分さっきの標識は間違えていたのだろう。余裕を持って最後の区間を歩き、午後5時10分にゴール。結局8時間半かかった。バス出発の20分前だった。とても疲れたが、充実した1日となった。
オークランド・デボンポートにて
1.31 MON 晴一時曇
オークランドまでの長いドライブ。途中、ツチボタルで有名なワイトモ・ケーブに立ち寄る。鍾乳洞の中、最後にボートに乗って満天の星のような美しいツチボタルの光を見る(撮影禁止)。隣町のオトロハンガは「キーウィ(鳥)の町」をうたっているらしく、町中キーウィのオブジェだらけ。ついでにキーウィを見学。よく見ると、実に不思議な鳥だ。オークランドに近づくと、初めて高速道路に入る。時間がなくなったので、対岸のデボンポートから街並みを見た後、空港へ行く。夜8時半に出国、仁川には翌朝4時すぎ到着。7時過ぎまで仮眠した後、9時に関空へ向け飛び立った。
ワイオタブ・サーマル・ワンダーランドにて
ニュージーランドを旅して
・NZの大自然は素晴らしい。ただ、その分、アクセスはよくない。特に南島のテ・ワヒポナムは見所が分散していて、目的地までの行程に時間がかかった。道は簡単で途中の景色も変化に富んでいて楽しいが、標識が少ないので、一度間違えた時は気づくまでに30分かかった。車にはねられた動物の死骸の多さには、気分を悪くした。
・英語は通じるが、いわゆるキウイイングリッシュ。うまく聞き取れないことも多かった。日本人は、観光客ばかりでなく、現地のホテル・空港などにもスタッフも多いので、日本語でやり取りができ、便利だった。
・料理は、ラムはもちろん、どれも美味。ただ、量は多いので、2人で1人前を分けて食べた。

・トレッキング(トランピング)は、とても素敵な思い出になった。また、どこでもいいから歩きたいな!
 
プランニング・アドバイス
・最も旅しやすい国の一つ。ぜひともドライブを勧める。地図はレンタカー会社のくれる道路マップで十分。市街地は「地球の歩き方」の地図も使える。なにしろ道が少ないので迷うことはほとんどない。
・宿泊は、モーテルが便利。ホームページでも予約できる。
・陽射しが非常に強い(紫外線は日本の6倍だとか)。サングラス、帽子、日焼け止めは必携。目薬もあったほうがいい。